使い捨て携帯トイレ

我が家は断水で水洗トイレの水こそ流れませんでしたが、風呂の浴槽に溜めていた水を使って流すことでどうにか用を足すことができました。

しかし、熊本地震で最も被害の大きかった益城町に住む知人はトイレが一切使えず、避難所に避難するまで家の敷地に穴を掘ってそこで用を足していたそうです。

そこには年頃の娘さんもおり、本当に大変だったようです。

できるだけ人目につかない場所で、用を足していたようなんですが娘さんはとても恥ずかしかったといいます。

このような時、役立つのが使い捨て携帯トイレです。

様々なタイプの商品がありますが、100円ショップで売られているものもあります。

安いものは小便しか対応できないものが多いようですが、大便にも対応できる商品もあります。

ほとんどの商品に凝固剤が入って入り、便を素早く固めにおいなどが気にならないようになっています。

この使い捨て携帯トイレがあれば家のトイレが使えなくても、家の中で用を足すことができ、若いお嬢さんなどが恥ずかしい思いをしなくて済みます。

家屋にトイレが使えないなどのダメージを被った場合、ほとんどが避難所に避難することになります。

避難所には常設のトイレのほか、仮設のトイレも設置されますので、用を足す際の心配はなくなります。

しかし、震災直後から避難所に避難するまでの間が問題です。

家族全員が3日使える程度の使い捨て携帯トイレがあれば安心だと思います。

小便用でしたら100円ショップにもありますし、物自体も非常にコンパクトでかさばるものではありませんので、余裕を持った数を準備されたらいいと思います。

私のように家のトイレがかろうじて使えたところは事の重大をあまり感じませんでしたが、上述の知人のお宅のお嬢さんは外で人目を気にしながら用を足していたことが1番辛かったといいます。

生きることは食べたり飲んだりするだけではなく、排泄することも重要なんです。

震災は考えも及ばない日常生活に影を落とすんです。

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