まず最初に私が被災した熊本地震の概要について説明します。
熊本地震は気象庁の震度階級で最も大きい震度7を2回も記録しました。
この地震は、南北方向に張力軸を持つ、横ずれ断層型の内陸地殻内地震と言われています。
地震発生から約4か月で余震の数は1900回を超え、この記事を書いている今(平成28年8月11日)でも余震が続いています。
日本列島では、周辺の海底も含めて活断層が約2,000あると言われています。
今回は熊本で地震が発生しましたが、日本のいたる所で地震が発生する可能性があるんです。
私は13年間東京で暮らしていました。
東京に住んでいたころは地震に対する意識も強く、非常用持ち出し袋を常備し、家内と地震の際はどのように行動し、どこに避難するかなどをきちんと決めていました。
しかし、熊本に帰ってからはその意識もすっかり抜け落ち、地震の対して全くの無防備でした。
実際、熊本県人は「熊本は地震がないからいいね」なんてよく話していたものです。
私に限らず、熊本の人間は熊本に地震がくるなど誰も思っていませんでした。
ここでは、私の熊本地震の体験をお話しします。