「カセットコンロを常備しておく」のページでも書きましたが、震災直後はカセットコンロが本当に重宝しました。
震災後、数日すると炊き出しや避難所での食料の配給が始まりますので、それ以降は使用する機会もグッと少なくなりますが、それまでの食事のつなぎとして本当に重宝するんです。
カップ麺や袋麺、インスタントの味噌汁、スープなどお湯さえあれば食べられる食品はたくさんあります。(もちろん、カップ麺などがあることが前提ですが)
お茶やコーヒーだって飲めるんです。
被災した直後は食べる物、飲むものは自分たちで何とかしなくてはなりません。
私も被災した直後数日はカップ麺や袋麺ばかり食べて空腹をしのぎました。
それはカセットコンロでお湯を沸かすことができたおかげなんです。
ライフラインが復旧するまでの間、カセットコンロは本当に大活躍でした。
本震の日、被災して疲れ切っていた母がお茶を飲むことでホッとした表情を浮かべたことが忘れられません。
私もコーヒーを飲んでどれだけホッとしたことでしょう。
いつ余震がくるか分からない中でカセットコンロを使うのは怖いという意見もあります。
確かに震災直後は強い余震が何度もありますので、私も正直その不安は多少なりともありました。
ですから、家の中でカセットコンロを使う時は何もないテーブルの真ん中で火の前から離れずお湯を沸かしていました。
片手鍋でインスタントラーメンなどの袋麺を作る際は鍋の取っ手は必ず握っていました。
心配なら庭などの屋外で使用すればいいと思います。
その際はカセットコンロの火が消えないよう、風が当たらないような工夫が必要です。
プロパンガスを使用しているお宅でしたらガスが使用できるかもしれませんが、震災でガスボンベが倒れたり配管が壊れてしまうケースも想定されますので、非常用にカセットコンロを常備されておくことをお勧めします。
オール電化のお宅でしたら、停電時の備えとしてカセットコンロを常備することを強くお勧めします。
また、都市ガスなら大丈夫と考えがちですが、熊本地震ではライフラインで最も復旧が遅かったのが都市ガスなんです。
カセットコンロは非常時のマストアイテムと言っても過言ではありません。
カセットコンロは3,000円程度で売っていますし、カセット式のガスボンベは3本セットで300円程度で売っています。
カセットコンロは本当にお勧めです。