驚いたのは給湯器の貯湯タンクが倒れたり、傾いたりしてお宅がとても多かったんです。
転倒した貯湯タンクについては古いタイプのものが多く、貯湯タンク自体というよりも基礎となる土台に問題があったのではないでしょうか。
我が家は建てて3年ほどでしたので、エコキュートの貯湯タンクには何も問題ありませんでしたが、近所で見ると古いタイプの電気給湯器の貯湯タンクはビックリするほど倒れていました。
近所の倒れた貯湯タンクです
家庭内の家電製品や家具については、地震の際の転倒防止対策用品などが充実していますが、給湯器の貯湯タンクについては倒れるなんて思ってもいませんし、意識してないですものね。
でも実際はとても被害が多かったんです。
調べてみたら阪神淡路大震災や東日本大震災の時もに給湯器の貯湯タンクが倒れるケースが多かったことがわかりました。
給湯器の貯湯タンクが倒れる原因はアンカーボルト等により固定されていなかったり、不充分なアンカーボルトを使用していたことによるものらしいんです。
給湯器の貯湯タンクは屋外のコンクリートの台に設置されるケースがほとんどです。
古い給湯器であれば、給湯器の貯湯タンクの設置ボルトが不充分だったり、経年による腐食があったりで、強度が不足していたんでしょうね。
東日本大震災を受けてでしょうか、平成24年には「建築設備の構造耐力上安全な構造方法を定めた告示」が改正され、給湯設備につい て転倒防止措置の基準が明確化されています。
ですから、新しい給湯設備は比較的安全なのでしょう。
問題は古い給湯設備です。
熊本地震で見る限り、古い給湯設備の貯湯タンクはかなりの割合で被害が出ました。
この対策についてはさすがに素人では無理です。
古い給湯設備の貯湯タンクのアンカーボルトが腐食していたり、基礎となるコンクリートにヒビが入っていたりすれば、地震の際貯湯タンクの転倒確率が高いと思われます。
もしそうであれば、早急に専門業者に相談した方がよいでしょう。
また、見た目には大丈夫そうでも、不安があるのならば専門業者に相談することをお勧めします。
ご近所ではお風呂に入れない方が続出し、本当に大変でした。