家の出口を確保する

大地震が発生し、身の安全が確保できたら家から外に出る出口を確保します。

地震で建物が歪んでしまい玄関ドアなどが開かなくなる場合があるんです。

一戸建ての住宅なら玄関がダメでも勝手口や部屋の窓などから外に出るルートは複数確保できるでしょう。

とにかく、外に出るための出口を確保してください。

問題はマンションなどの集合住宅です。

基本的に外に出るための出口は玄関ドアしかありません。(1階に住んでいるのであればベランダからの脱出も可能ですが)

最初の地震が収まったらまずは玄関ドアが開けられるか確認してください。

玄関ドアが開くのであれば、玄関ドアが閉まらないよう電話帳でも枕でも家具でも何でも構いません、玄関ドアに挟み込んで半開きの状態にしておきます。

そうすることでその後の余震で玄関ドアが開かなくなることが回避できます。

やっかいなのは最初の地震で玄関ドアが開かなくなってしまっていることです。

蹴っても体当たりしても開かない場合は、ベランダにある隣家との壁を破って隣家から脱出させてもらうことです。

マンションなどの集合住宅は非常用のルートとして、ベランダの隣家との境界を破れるようになっています。

これは本当に非常手段ですが、大地震や火災の際は仕方ありません。

とにかく外に出る手段を確保してください。

そのためには常日頃から隣近所のコミュニケーションを取っておくことも大切ですね。

 

確保しなければならないのは外に出る出口だけではない

一番大切なのは外に出るための出口の確保です。

しかし、家の中には各部屋や風呂場、トイレに通じるドアがあります。

このドアも開かなくなることがあります。

ですから各部屋や風呂場、トイレのドアも開けられるのであれば開けたままにしておきます。

震災後ライフラインが寸断された場合、とにかく不自由なのがトイレと風呂です。

風呂の浴槽には水が溜められますし、水があれば水洗トイレを流すこともできます。

そのドアが開けられなければ、かなり不自由なことになってしまいますので、家中のドアというドアは開放しておく方が望ましいと思います。

 

家から非難する場合は玄関ドアの鍵をかける

家に居ることが危険だ判断すれば避難所に避難するか、車中に避難することになります。

熊本地震では実に多くの人が避難所に行ったり、車中泊を余儀なくされました。

そして非常に残念で腹立たしい話ですが、避難して空になった家に空き巣が入ったという話も多く聞きました。

東日本大震災でも同様の空き巣が多発したようです。

ですから、家から非難する際はしっかり施錠し、空き巣に狙われないようにして下さい。

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