震災後しばらくすると、避難所などで炊き出しや食料の配給が始まります。
熊本地震では東北の方々はじめ、全国の方々から心暖かい支援を受けました。
本当に感謝の気持ちで一杯です。
しかし、炊き出しや食料の配給は震災後数日してからなんです。
ですから、数日は自分たちで食料を確保するしかないんです。
数日とは場所にもよりますが、3日から4日でしょうか。
4,5日すれば行政や自衛隊、ボランティアの炊き出しや食料の配給が始まると思います。
震災後はスーパーやコンビニに物がありません、というか開いてない場合が多いんです。
最初の震度7の前震の翌日、ほとんどのスーパー、コンビニが閉まっている中、1軒だけ営業しているスーパーがありました。
もちろんスーパーには長蛇の列です。
前震の後はまだ私の住む地域の電気、ガス、水道といったライフラインが通っていましたので、とりあえずカップ麺とレトルトのカレーを大量に買い込みました。
まさか数時間後に震度7の本震が襲ってくるなど誰も考えていませんでしたので、米も炊けるし食べるものはどうにかなるだろうくらいの感覚だったんです。
そしてその夜の深夜に震度7の本震に襲われました。
電気、ガス、水道といったライフラインは完全にアウトです。
本震は深夜1時25分に発生、その後も震度5や6クラスの余震が頻発したことから、怖くてとても家の中にはいられずその夜は近所の方々と路上で野宿をしました。
路上ではお年寄りから子供まで誰も寝られず、度重なる余震のたびに恐怖に震えながら朝を迎えました。
明るくなると、町中が壊滅的なダメージを受けたことがわかり、皆ショックを受けていました。
しかし、お腹はへるんです。
時間が経つとともにご近所の皆さんそれぞれが一旦家に入り、バナナなどのフルーツやお菓子、昨夜の残り物などで空腹を満たしていました。
私の家族は前日にたまたま買っていたカップ麺で当座をしのぎました。
お湯はペットボトルのミネラルウォーターをガスボンベを装填するカセットコンロで沸かしました。
私たち夫婦と隣の実家に住む両親、弟の合わせて5人は2日間カップ麺でしのぎました。
前日カップ麺を20個買っていましたので、1日2食、5人が2日間カップ麺を食べられたわけです。
カップ麺は続けて食べるとさすがに飽きますが、こんな時はそんなこと言ってられません。
とにかく食べられるだけでありがたいんです。
震災直後はこのカップ麺は本当に重宝しました。
なんといってもお湯を注ぐだけの手軽さは被災した状況では何よりありがたかったです。
ただ、お湯の確保が必要ですのでカセット式のコンロは常備しておいた方がいいでしょう。
我が家も隣の実家もオール電化で、台風時停電した備えとしてカセットコンロを常備していたのが役に立ちました。
カップ麺はどのくらい備蓄するか
お恥ずかしながら私の場合は備蓄していたのではなく、本震の前日たまたま買っていただけでカップ麺の数など考えてもいませんでした。
いま改めて考えると、ある程度の数は想定できます。
例えば4人家族で4日間をしのぐケースで考えます。
震災後は1日2食食べられれば充分でしょうから、
4人×2食×4日で32食あればどうにかなるのではないでしょうか。
ですから、4人家族の場合約30個のカップ面をストックしておけば何とかなると思います。
これは備蓄とはいえ消費期限がありますので、途中で適宜入れ替えて古いカップ麺は消費期限前に食べてしまえば無駄になりません。
カセットコンロと鍋があればインスタントの袋麺も作れますので、カップ麺と合わせてストックしておけば便利でしょう。